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テクノロジー
プレシジョンワーク。
それは髙木彫刻が一貫して追求してきた企業理念であり、培ってきた技術風土です。同時にそれは衣・食・住を始めとする人間生活のすべての分野に貢献するテクノロジーといってよいでしょう。
布地プリント用捺染ロールの彫刻に日本で初めてフォトエングレイビングを開発、導入した髙木彫刻。網点グラビア製版方式を応用したその技術は、いわば光による彫刻でした。原稿に描かれたどんなに複雑で精密な模様でも、より早く、より正確にロールに刻み込むのです。
この画期的新技術は、ロータリースクリーン製版、フラットスクリーン製版、グラビア製版、エンボス彫刻と髙木彫刻の手によって次々と有効なアプリケーション範囲が拡大されていきました。
それは捺染用ロールのみならず、壁紙や天井材などの住宅資材用ロール、食品の型ロール、また、彫刻ロールへのメッキ、写真製版、エッチング等の技術を組み合わせた電子機器部品としての電鋳ニッケルパターン箔の製造など、生業社会のあらゆる分野の発展に寄与する可能性に満ちたテクノロジー発達の歴史でした。そして、髙木彫刻はこれからもプレシジョンワークの追求を通して、その歴史に新しい1ページを付け加えていくのです。
髙木彫刻の生み出すさまざまなプリントロールやロータリースクリーン、フラットスクリーン、その製作の基本工程となるのがグラフィック部門です。
デジタル製版法による彫刻技術を駆使する髙木彫刻にとって "光の彫刻刀" をコントロールするためのデータづくりは、もっとも基本的で大切な技術だといってよいでしょう。
一枚のデザイン原稿をもとに、大型カラースキャナーによる分色、その分色したデータをもとに各種ワークステーションで画像処理をしてつくるデジタルデータによって各種彫刻用ファイルの作成やインクジェットでの出力、レーザー彫刻機からの出力を行っております。
より精密で正確なロールやスクリーンを、より低コストで製作する。その目標のため、髙木彫刻は常に工程の合理化、デジタル化に挑戦しています。そして優れた人間の感性を必要とするデザイン、画像処理の充実に力を注ぎます。
コンピューターと人間の感性の巧みなドッキングが、優れた製品を創り出しているのです。
捺染用のロールや各種スクリーンを使った美しい鮮やかなプリント生地は、人々のファッション生活に驚くほどの多様性を与えました。安価で加工性に富んだフラットスクリーンは、多品種少量生産というファッション個性化時代の要請に見事に応えています。
グラビア印刷用の各種ロールから生み出される美しい印刷は、人間の視覚コミュニケーションに正確さと優れた理解性を付加しました。
また、各種のエンボスロールを使い、美しい浮き彫り意匠を持つ壁紙や天井材、床材、外装材が作られます。さらに、ロータリースクリーンの技術を応用して、チョコレートやビスケットなどに模様をつけるシリンダーも製作しています。
一方、レーザー彫刻機を導入し、フィルムレス化を図ると共に、 短納期化の要請に応えています。
髙木彫刻の持つさまざまな技術の融合が、新たな世界を切り拓いていくのです。
彫刻されたロールには必要に応じてクロムやニッケルメッキが施されます。
ロールの版材そのものである銅や、ロータリースクリーンの版材であるニッケルも 鉄シリンダーへのメッキによって形成されるのです。
髙木彫刻はこうした工程で培った髙度なメッキ技術を基に、ニッケルパターン箔での精密部品作りや電子部品材料であるニッケル箔製造に活かしています。
従来の電子機器関連部品製造の難点を排除し、デジタル製版、メッキ、エッチング等の技術を組み合わせることで、 微細な部品を精密に、安価に生産することに成功。
光によって部品の形をロールに再現し、厚くメッキを施すというこの電鋳法は、いわば覆うメッキから形づくるメッキへの発想の転換であり、こうした新しいケミカルテクノ分野へも、常に挑戦を続けています。
